コーヒーの魅力といえば、必ず挙げられるのが「香り」。
淹れたてのコーヒーのアロマが、自分の鼻腔まで届き、そして部屋中に広がる瞬間、心がほぐれてリラックスしていくのを感じます。まさに至福のひとときです。
このように、コーヒーは五感で味わい、楽しめる飲み物の代表でもありますが、「初心者なのに自宅で香り高く淹れることができるの?」と思う人も多いでしょう。
でも、答えは「YES」です。
ポイントはちょっとしたコツを押さえること。
そこで、今回は自宅でできる「コーヒーの香りを最大限楽しむ方法」についてご紹介したいと思います。
コーヒー豆は挽いてないものをあえて買う
いまや、コーヒー豆はコーヒー専門店やスーパーなどでも手軽に買うことができますが、たいてい豆のままと粉状に挽いたものの2種類が売られてあります。
あなたはどちらを買っていますか?豆?粉?
実は、コーヒー豆は挽いた瞬間から香りがどんどん失われていくものなので、粉は個人的にはあまりおススメできません。
もちろん忙しい日にパッと飲める個包装タイプのドリップコーヒーを飲む日もあっていいのですが、香りを最大限楽しむという観点では、「飲む直前に」「飲みたい分量だけ挽く」のがベストです。
複雑かつ繊細なコーヒーの香りは、鮮度が“命”なのです。


コーヒーの香りに不可欠な「計量」
自宅で香り高いコーヒーを淹れるとき、ぜひやっていただきたいのが計量です。
「いったい何を計量するの?」と質問されそうなので、あらかじめお答えすると、「コーヒー豆」と「お湯」の両方です。
「えっ?コーヒー豆の方はわかるけど、お湯まで?」と思われた人もいると思いますが、慣れれば簡単です。この手間を入れる・入れないでは、コーヒーの香りと味が格段にちがってくるのです。
たとえばコーヒー豆を買ってくると、たいてい袋には淹れ方が記載されています。そこにある「コーヒー10g、お湯150ml」などと書かれてあったとしたら、その分量はしっかり守ることがポイントです。
自宅だと、なんとなく「10gってこれくらいかな…」と、目分量で判断するという人もいるかと思いますが、コーヒー豆とお湯の分量(比率といった方がいいかもしれません)には意味があります。その比率が少し変わってくるだけで、香りの立ち方がイマイチになってしまいます。
一方、実際に計量してじっくり丁寧に淹れたコーヒーを飲んでみると、香りのちがいが一目瞭然でわかるので、「自分でもこんなおいしいコーヒーが淹れられるなんて!」「まるで喫茶店で出るコーヒーみたい」と感動する人までいるのです。

しっかりと「蒸らす」ことで、コーヒーの香りが引き立つ
計量したコーヒーをドリップペーパーに入れた後は、いよいよお湯を注ぎますが、ここでのポイントは、「蒸らす」ことです。
最初にお湯を回し入れたら、ドリップペーパー内のコーヒー豆がこんもりと山のように膨らんできます。ここで20秒程待ってみましょう。待つことで、お湯を注がれたコーヒー豆の成分がじわじわとお湯に溶け出してきます。
この時間こそがコーヒーの香りを出すためには重要です。あとは、数回に分けて規定量のお湯を注げばできあがりです。

コーヒーの香りを守るために保存はしっかりと
コーヒー豆は、もともと匂いを吸着しやすい性質があります。
なので保存・管理はしっかりしましょう。保存方法が少し間違えてしまうだけでも、他の食品の匂いを吸収してしまいコーヒー豆の香りを損なってしまいます。
特に冷蔵庫で保管するときは、気密性の高い密閉容器やフリーザーパックを活用することをおすすめします。毎回淹れるコーヒーの最高の香りを出すために、保存方法も気を配ってみましょう。


最後に
いかがでしたか?
少しの手間という“愛情”で、コーヒーはもっと香り高くおいしくなります。それがコーヒーの魅力ともいえるでしょう。
あなたもぜひ今日から取り入れてみてください。