最近コーヒーを飲みましたか?
今ではほとんどの日本人がコーヒーを飲んでいますよね。学校、職場、プライベート、食後、周りを見渡せばカフェや喫茶店が溢れていて、色んなところでコーヒーが飲まれています!
日本にコーヒーが持ち込まれたのは江戸時代と言われています。長崎の出島に出入りしていたオランダ人が持ち込まれたとされています。
コーヒーを最初の頃に味わった日本人である大田南畝は「焦げ臭くて味わうに堪えず」と言ってます。
それほど日本人の舌に合わなかったコーヒーが、今では国民のほとんどまで飲まれるようになりました。スゴイですよね。
そんな日本人は今では世界で通用するようなコーヒーの文化を生み出してきました。今回はそんな私たち日本人の生み出してきたコーヒー文化を紹介します。

インスタントコーヒーの発明
インスタントコーヒーを初めて開発したのは日本人なんです。インスタントコーヒー と言えば、お湯を入れるだけで簡単にコーヒーが出来上がる粉のことです。
開発者はシカゴに住んでいた化学者の加藤サルトリ博士です。
1903年にコーヒーを液体化し、その後水分を乾燥で取り除く手法でインスタントコーヒー 開発成功に至りました。100年以上前からあるって歴史を感じますね。
残念ながらシカゴ住みだったので日本への輸出経路がなく、実用化までにはたどり着きませんでした。
その後、グアテマラ在住のベルギー人ジョージ・ワシントンが本格的に実用化に成功したそうです。
第一次世界大戦時に戦場に持っていけるコーヒーとして人気を博しましたそうです。
実用化が違う人だったとしても、初めて開発したのが日本人というの嬉しいものですね!

缶コーヒーの発明
日本ではどこでも手に入る缶コーヒー。これも日本人が初めて開発に成功しました。
開発したのは1965年に島根県「ヨシタケコーヒー」の三浦義武で、商品名がミラコーヒーだったと言われています。
こちらはアメリカで特許を取った方は先にいたのですが、実用化に成功したのはミラコーヒーだったわけです。
インスタントコーヒーとは逆ですね。
ただ販売されていたのは関西を中心に3年ほどで、普及する前に販売が中止になってしまいました。日本全国に普及したのはUCCがミルク入りコーヒーを開発してからなんです。
普及のきっかけは自動販売機だと考えられています。日本全国に置かれているので素早く日本全国に広がったみたいですね。

アイスコーヒーの発明
アイスコーヒーの発明も日本人です。といっても誰が開発したかは定かではありません。
明治時代の著作家である石井研堂の『明治事物起源』に、1891年に氷屋に訪れた時に「氷コーヒー」というものが記載されていました。ということはこの頃の日本にはすでにアイスコーヒーが発明されていたということ。
しかし世界に広まるにはまだまだ時間がかかりました。
2000年頃にスターバックスがアイスラテやアイスコーヒーを販売するようになったのをきっかけに、世界で飲まれるようになりました。
実はアイスコーヒーが認知されてからまだ10数年しか経っていないんです。びっくりですよね、10数年前まで外国で「アイスコーヒー1つ」って注文しても怪訝な顔をされたみたいです笑
ある調査では「今のアメリカの若者の約40%はアイスコーヒーを好んで飲む」というデータもあるそうです。それだけアイスコーヒーがアメリカにも浸透してきたというわけです。
一体、日本人の誰が発明したんでしょうね。名前が残っていたらきっと歴史に名前が刻まれていたんじゃないでしょうか。

サードウェーブのきっかけの純喫茶
「サードウェーブ」を知っていますか?言うなれば第3のコーヒーブームのことです。
ファーストウェーブは、コーヒーの大量生産・大量消費の時代。
セカンドウェーブは、スターバックスなどのシアトル系コーヒーチェーンの登場。
そしてサードウェーブは、1杯1杯のコーヒーをドリップで淹れてコーヒーの生産地や豆に価値を見いだしてる時代。
このサードウェーブのきっかけになったブルーボトルのジェームズフリーマンという方は、日本の純喫茶からインスピレーションを受けたと言っています。
確かに日本の純喫茶は1杯1杯マスターの手で作られていますもんね。日本のおもてなしの心が世界でも人気になったということで間違い無いでしょう。

最後に
コーヒーと言えば海外の文化かな?って思いますが、缶コーヒー、アイスコーヒー、インスタントコーヒー、サードウェーブと、日本人は世界のコーヒーの基盤となる文化を作り出してきました。
コーヒーの消費量もEU,アメリカ,ブラジルと続き、日本は世界第4位で意外とコーヒー大国なんですよ。
確かにあちらこちらにカフェはありますし、コンビニに行けば缶コーヒーからコンビニコーヒーまで売られてますし、マクドでは100円でもコーヒーが飲めます。それだけ日本人はコーヒーが好きということなんです。
もはやコーヒーは日本の文化と言っても変わりないんじゃないでしょうか?
是非、次にコーヒーを飲むときがあれば、昔の日本に思いを馳せてゆっくり飲んでみてください。同じ日本人としてちょっとだけ嬉しく感じるはずです。