コーヒーを抽出する上で必要な食材は「豆・お湯」ですよね。もちろん豆やお湯の質も大事ですが、意外と味を左右するのが『お湯の温度』です。
今回は美味しいコーヒーを淹れるためには、コーヒー豆とお湯の温度の関係について、是非知っておいて欲しいと思います。
結論を言うと、基本のおすすめは90℃〜94℃です。沸騰しているお湯をコーヒーケトルに移して10秒〜20秒ほど待てば、そのぐらいの温度になります。
お湯の温度とコーヒー成分の関係
同じ品種・産地・焙煎度の豆を使っていても、お湯の温度によってコーヒーの溶けやすい成分や溶けにくい成分があったりします。
なのでお湯の温度の違いが味を変化させてしまいます。ちなみに温度が高い方が、コーヒーの成分の総量は増えることは有名です。
低温になると「酸味」、高温になると「苦味」の成分が抽出されやすくなります。しかし高温過ぎても「雑味」の成分まで抽出されてしましまうのを覚えておきましょう。
雑味が出るので沸騰中(100℃)のお湯での抽出はNG。
温度と味と変化はこんな感じです。
- 90℃以上が高温で苦味が強くなる
- 80℃以下で低温で酸味が強くなる
70℃以下だとカップに移して飲む時には、ぬるめ感が強くなってしまうので低すぎるのはおすすめできません。

お湯の温度と焙煎度の関係
さらにお湯の温度はコーヒー豆の焙煎度との関係もあります。
焙煎度によってもおすすめの温度がこちら。色んなコーヒーのノウハウ本やテクニックにも書かれています。
- 『浅煎り〜中煎り』 → 高温
- 『深煎り』 → 低温
しかし絶対的な数値というものはなく豆の鮮度や産地によっても左右されることがあります。 なのであくまで、初めは基本から初めて、自分の好みを探していくのがいいと思います。

温度の測り方
お湯を測るのにオススメなのが『温度計』です。
と言っても普通の気温を測る温度計では厳しいですね。
コーヒーケトル用の温度計があるのでそちらがオススメです!クッキング用でも代用出来るので、料理で使っている人は使ってみてください。
計測するタイミングは、抽出する前にコーヒーケトルの中に温度計を淹れるましょう。温度計が適温になれば抽出を開始してください。
最後に:自分の好みを探してみる
是非、自分の好みにぴったりな温度を探してみましょう。
最初は94〜90℃ぐらいで抽出してみてください。高温で抽出してみると苦味が強くなってしまうので、「苦い」って感じがするなら、次に淹れる時には5℃ぐらい下げてみて試してみて下さい。
いい感じの味が見つかると良いですね!